吉田屋旅館(山形県・蔵王温泉)価値あった蔵王再訪。宿で借りた電動自転車のおかげです。
先週来たばかりの蔵に早くも再訪。
想像以上に価値あるものでした。
一度だけではわからなかったその土地の魅力が再発見できる。
そんな絶好の機会を得られたのは
ひとえに今回宿泊した宿のおかげ
というより宿の女将さんのおかげです。
バスが早めについて荷物だけ預けようと宿に行ったら
「お部屋の準備はできてますよ」
と作務衣姿の女性。女将さんです。
テキパキと手続きと説明を進めてくれるチャキチャキ明るい雰囲気の人です。
「よかったら、ぜひあれを活用してね」と勧めてくれたのは
玄関に並べてある自転車。おお、しかも電動!
「蔵王は小さい町だけど歩いて回るにはちょっと広すぎるし
かといって普通の自転車だと坂が多いから。使ってみて」
と、一押しどころか、ニ押し、三押し
挙句にお勧めスポットとそのルートをマップ上に赤ペン入れちゃう熱心な説明ぶり。
ぶっちゃけ本来は、チェックインしたらまずは宿の風呂にのんびりつかって
そのあと共同浴場めぐりしちゃおうかな~と湯巡りを目論んでいたけど
そこまで押されると…乗らないと絶対後悔しそうな気がしてくる(;^ω^)
そこで予定変更。まずは部屋で一段落して
明るいうちにサイクリングに出ることに。
「眺めのよい部屋を希望とのことだったので、最上階にしておきましたよ」
と案内してくれた部屋は、おお、イイ感じ。
ちょっと変わったレイアウト。窓も多くて眺めも望めて静かで開放的。嬉しい♡
女将さんが赤マーカー入れてくれたマップを片手にいざ
蔵王サイクリング!幸い、今日は雨じゃない。
最初は鴫の谷地沼(しぎのやちむら)
温泉街のメイン通りの途中を逸れて思い切り坂を下った途中の
脇道をのぼってすぐ。自転車だと5分くらい。
静かで風光明媚。釣りをする人の姿が数名。
湖畔を歩ける遊歩道もある様子。
進みたい気持ちになったけど
日暮れまでそう時間もないので割愛。
深呼吸を数回と撮影を終えて、次の目的地へ。
思った以上に電動の力はすごい。
往路、急坂を下りながら危惧していた
戻りの上りは、スイッチを入れるやぐんぐん進む。
あっという間に温泉街に戻れて、そこから反対側の温泉街東側へ走る。
あや~こんな道もあったの?と細い路地が入り組んで
迷路をすりぬけると、ほどなくユニテ蔵王というリゾート施設があり、
そこから長---い階段。
女将さんによればそれを上り詰めると蔵王の温泉街が見下ろせるという説明だった。
本当にこの階段のことかな?でもクマ注意なんて書いてあるけど…
ま、行けるところまで…と半信半疑で上っていくと
おお!(←今回の蔵王訪問で多いねこの感嘆(^^ゞ)
見渡せてきた、どんどん開けてきた!
スイスのリゾート地みたいだ!!(←いやホントなのよ(@^^)/)
いよいよ頂上! 雲のデザインも素敵だ。
さっき訪れた鴫の谷地沼もみえるぞ
再び温泉街に戻り、蔵王一人気ある日帰り入浴施設・大露天風呂を
一応どんなところにあるのかだけでも確認しおこうと再び坂を上る
登り切ったところにある外観を見学だけして
温泉街から延々続く長い石段の途中を車道が遮っていたわけで
残る上り石段は数段。ラッキー、ショートカットだ
ということで、トントンと登って社殿の前でお参り。
思ったより殺伐とした社殿だったのが意外。
もっと古社の趣を想像してたんだけど(てことで画像カット)
宿に戻り、共同浴場の中でもっとも前回気に入った下の湯へ。
ラッキー、誰もいない。貸切状態。いい湯でございます。
サイクリングと展望台の往来で使った筋肉が癒されます~(*'ω'*)
午後6時。夕食会場へ。
土曜なせいか家族ツレも多い中、
私のような一人客も結構いて、芋煮、すきやきなど希望のメニューを堪能してます。
私はジンギスカン。なぜだか蔵王はジンギスカンの発祥地なんだそうで
今も蔵王の名物料理なんだそうな。
期待以上に美味しかった。今まで食べたことあるジンギスカンの中でも
肉厚で食べ応えあって野菜もたっぷり。
タレは好みで漬けるから、少し漬けできて、お仕着せでない味つけでないのも嬉しい
宿の湯もいい感じです。
しつらえこそシンプルかつ古びた感じもありますが
かけ流し感ばつぐん。鮮度よしで、満足度100
電動自転車にジンギスカン、そして温泉よしと
いうことなしの宿だったんですが
唯一、災難がありました。
静かに部屋で読書をしていたところ
ぷーーーーーーーーーん
え?
ぷーーーーーーーーん
最近、耳なりも多いからそれ?
いや、そこで眼の前をよぎったのは
まぎれもなく、足がどことなくだらしなくぶらさったまま飛ぶ虫
その名も、蚊。
うっわ~
部屋に虫よけ関連はなし。
フロントに借りようと電話すると、出ない
フロントにいってみると、なんと閉まっている。
思い切り呼んでも誰もこない…
そ、そんな…
ダメ元でもう一度、インターフォンしてみるもむなしく
こうなれば、一夜電気を消さず、油断せずに仮眠するほかない
と床に入る。
うとうと…ぷーーーーん、パチン!(テを叩く)…はずれ。
再び、うとうと、ぷーーん、パチン!…はずれ
この繰り返しが4度くらいあったでしょうか。
その間に奴は私の両瞼と腕を噛んでおりまして
かゆい…おのれ~
再びぷーん、ときたところで、パチン! 当たりました。
手にたっぷり血がつきました。私の血、ですね。おのれ~(。-`ω-)
まんじりとした朝を迎え、朝市をのぞくと
とれたてのきのこを売るご夫婦。
買いたかったけど、賞味期限本日限り。うーーーー
朝食を済ませて
今回は7時半にチェックアウト。
女将さんが見送ってくれました。
自転車のお礼をいったら
「よかったわ。蔵王の良さを感じてもらえて。
もっといいところたくさんあるからまたいらしてね」
前回宿泊した宿に比べれば、ハード面ははるかに質素。
でもおもてなしの心は何倍もあったかく感じられた宿でした。
おかげで想像以上に価値ある蔵王の再訪とあいなりました。
あえて苦言を申し上げれば
唯一、虫の緊急対策だけは部屋に装備お願いできればと思います_(_^_)_
しっかり腕に跡が残りました。これもまた旅の思い出スタンプ?(*_*;
キズを見るたび思い出す~蔵王の夜~かゆい夜~♪🐝
と思わず口ずさむ。
そうだ、次の訪問は(蚊のいない)冬にしよう♪