結果的には温泉より寒ブリ祭に大感動( ;∀;)した湯快リゾートでした(石川県・山代温泉)
以前から気になっていた温泉地ではありました・加賀温泉郷。
北陸を代表する温泉地といっても過言ではないこの温泉郷は
なぜか関東からのお客さんが少ないそうで
なぜなら関東方面からの交通がやや不便。
北陸新幹線だと金沢で終了、あとは在来線利用となるし
あるいは関西周りでやや迂回する形でのアクセスとなるせいがあるのかな。
今回は実家(関西)での法事ついでということで
加賀温泉駅から送迎バスを利用。
滞在先は関西や中部中心に展開中のグループ・
山中、片山津・粟津でなく山代温泉を選んだのは
その名も古総湯。
近年に明治時代の共同湯を復元したらしく
ステンドグラスやおしゃれなデザインを配したタイルをあしらうなど
ハイカラな内装。
お湯はかけ流しだそうだけど湯量はちょろちょろ。
そのかわり湯船にはざぼん?のような柑橘系の果物がいっぱいうかんで
その香りが内装に使われている木々とあいまって
なんともすがすがしい香りが鼻を覆います。
そのせいか、つい長湯。
とはいえどんどん人が入ってくるので(大半は浴衣姿の近くの宿の宿泊客)
そう長湯もできず、洗い場もないので、せいぜい入浴時間は30分未満となります
これで入浴料500円高めだな~と思ったけどまあ、2階には休憩室もあるので
(カウンタのおばさんからはその説明なかったけど(/・ω・)/)
まあよしとしましょう。再訪はないと思うけど。
残念ながら宿のお風呂は循環なんですが
浴室にはきっちり分析表の中にそのことが明記されてあって
好感がもてます。
循環である以外は浴室の雰囲気などバッチグーだし。
しかしこの宿で感動したのは
部屋の広さ。そして夕餉の特集「寒ブリ祭り」です。
部屋はダブルを選択したのですがまあ広い広い。
温泉街も見渡せる大きな窓があり、デスクも大きく
そして収納棚も大きい。
おのずと気持ちのびのびしてきたところで夕餉はバイキング。
値段も安いのであまり期待していなかったところ
この日は寒ブリ祭りとのことで、
バイキング棚には山ほどのブリの刺身がのって
またたくまになくなっていきます。
これだけなら
さすが北陸。やっぱりこの時期は寒ブリだよね
というくらいだったのですが
この寒ブリをめぐる食べ方提案というのがすばらしい。
ブリしゃぶあり
そのさいも
オリジナルなタレをいろいろ創作してみよう♪
と、よくみれば、
醤油やわさびなどの普通の調味料はもちろん
ガーリック、オリーブオイル、岩塩・ポン酢・大根おろし・
ブラックペッパー、レモン汁・青ネギなど
10種類ほどの調味料がズラリ。
これらを自由に組み合わせていろんな味わいを楽しんで
という提案なのですが、初めての人間にとっては
どれとどれを…と組み合わせがなかなかクリエイトできず
無難に醤油で食べていたら、なんとスタッフのお兄さんが
「これ試してみて」と何種類かをブレンドしたタレを
テーブルに運んでくれました。
醤油とオリーブオイル、ポン酢とネギを使った
ご本人お気に入りのブレンドだそう。
!…おいしい!!!
これは進むわ~
とぶりのおかわりへ。
するとしばらくして今度は3種類のタレをさらに運んでくれて
「これも試してみて」
レモンと大根おろしに岩塩ががっつりきいたさっぱり味
ガーリックチップの風味とがっちゃんこ系
ポン酢でさわやかほの甘酸味系
うーーん、ブリの食べ方文化研究会に参加している気分だわ
それにしてもお客にこうした食べ方指導まで
してくれる旅館って初めてね。
ありがとうございます!
食後、一言お礼をいいにいくとしばしの雑談。
もとは神奈川で畑違いのビジネスマンを続けていたけど
退職して地元に戻ってこの宿に就職したそうです。
そして今ではブリのスペシャリストなんですね。
といったら苦笑してました。
いつもならいろんな料理がごっちゃりまざった
バイキングとなるところ
今回はただただブリまたブリで
シンプルにたっぷりいただいた夕餉バイキング。
お湯は循環でも、この宿に泊まって本当に良かったと思った瞬間でした。
この宿は部屋も広いけど憩えるスペースもワイド。
漫画の並ぶ読書室・無料で使えるパソコン並ぶパソコン室
お茶室。応接間。将棋などの娯楽室…
そして空いていれば19時まではいつでも無料のカラオケルーム
などなど一人でも二人でもグループでも楽しめる場所がいっぱい。
しかもチェックアウトは驚きの12時。
ギリギリの11時50分発の送迎バスまでゆっくりのんびりさせてもらい
名残惜しい気持ちでバスに乗車しました。
これで温泉もかけ流しだったら間違いなく連泊してたと思う
今の時代、温泉宿に求められるものは何か?
と改めて感じた今回の山代温泉訪問でした。