ルートイン上山田温泉(長野県・戸倉上山田温泉)この宿を選んだおかげで上山田温泉が好きになったぜ(^o^)/
なんとなく大型旅館が多い歓楽街的な温泉かな?なんて勝手に思いこんでいたけど
予想以上にいいお湯との出会いがありました。
それはまず選んだ宿が良かったことが理由のひとつ。
ホテルルートイン上山田温泉。
最近ネット検索すると結構このホテルが温泉宿のカテゴリーで出てくるんですよね。
でも実際は温泉付きのビジネスホテルくらいかな?くらいに思っていたけど
結構お高めの宿が多い上山田温泉の中ではかなり良心的な料金だったこともあって
ここを選択。
周辺には共同浴場もあるようだから、宿のお風呂が外れだったとしても
そこを拠点にして湯のハシゴを楽しめばよし♪
くらいに考えていたところが嬉しい誤算。
とにかく宿のお湯がよかったのだ(*^▽^*)
思いがけず白濁の湯。通常上山田のお湯は透明かあるいはグリーンがかったいるタイプが多いらしいが、山側にいくほど濁りが出てくるそうで、確かにこのホテルは
温泉街の中ではもっとも山裾に近いエリアにある。
単純硫黄泉。複数の源泉をブレンドしているそうで、かけ流し。
肌寒い日にもポカポカあたたまる湯温もちょうどのいい塩梅。
客室もじつにグッド。
本館と別館があり、今回はやや新しめに建てられたという別館側。
味気ないシングルルームとは一線を画し
デスクのほかにも応接セットが配されたやや広めのお部屋。
朝食はバイキングで品数も内容もかなり満足。
信州らしくそばまである。つい食べすぎた(>_<)。
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この宿のお湯だけで十分満足したけど、せっかくだから
共同湯もしっかり体験しておきたいということで2か所を訪問。
一つ目が公衆浴場戸倉観世温泉。
脱衣所に入ったとたん、独特の生理的な臭いが気になったけど
湯はすばらしかった。単純硫黄泉だけど無色に近い。
しかしちょくちょくあることだけど、とにかくこういう公衆浴場には
お局さんみたいな威張ったおばさんがいて、新人らしき利用者が入ってくると
必ずといっていいほど、じっと監視し
少しでも意にそぐわないことがあると文句がとんでくる。
この日もかけ湯のところで、まずかけ湯してたら
「そこは入るときに使うかけ湯じゃないの!」と説教が飛んできて
え?なんで?と思ってもう一度かけ湯しちゃったらば
何度いったらわかるの!と憤慨。
その憤慨をよそに平気を装って湯に浸かっていたら
今度はそのかけ湯のところまできてブツブツとこちらに何かを言いながらかけ湯して
また洗い場に戻っていった。
平気を装いながらも、わりと気にしいな私は心落ち着かず早々に湯からあがり
なんとなく沈んだ気持ちで服を着始めたら清掃のおばさんに話しかけられ
「いいお湯ですね」と返したら、
「私もまだまだ新人なの。ここは長年の常連さんが多いから、
その方たちにそこの清掃はそうじゃないとか、いろいろご指導いただいているの」
とやわらかい笑顔で語ってくれた。
そっか…きっとさっき浴室にいたあのでぶっちょなおばさんもその一人なんだろうな
日本社会って公共の場も土地も先に使っている人が偉いみたいなところがあって
その人たちの流儀にあわないと、文句いったり排除しようとしたりする傾向があると思う。いやだな。そういうの。
でもこの清掃のおばさんのおかげですこし心がなごんだ
その足で次の国民温泉にいくと
こちらも地元の常連さんが多い様子で、脱衣所で井戸端会議。
洗い場でも井戸端会議。湯船でも井戸端会議とまさに町のコミュニケーションルーム
かといって新人というか余所者に冷たい視線を向けるでなく
放っておいてくれるのがよかった。
湯は楕円の湯船になみなみとお湯が入り、コップが置いてあって
飲泉もできた。スープみたいな味がした。
あげくに帰りがけ、ゴロゴロの旅行バッグを持って出ようとしたところで
「どうぞお気をつけて」とにっこり声をかけてくれた
嬉しかった。今度来るならこちらの国民温泉がいいな…と思いつつ
湯のよさは正直いって戸倉観世温泉がダントツよかったのは…なんとも皮肉だ(>_<)
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この温泉地はなんとなく伝説めいた風情がある。
近くには姥捨山があるということも関係しているのかな
悠々と流れる千曲川のほとりを昔話に出てくるようなお山が連なり
その麓に小さく広がる温泉集落がある。
その佇まいになんだか魅せられる。
湧き出るお湯にもなにか特別のパワーがあるように感じられる。
そういえば夕べ歩いていて出会ったスーパーともいえない
小さなよろずやさんのような店で買ったりんごがたいそう美味しかった。
50円とあったのでなんて安いんだろうと思って大きめのを2つレジに持っていったら
380円だといわれて、え?
gの値段だそうで、重さによって値段がかわるんだそう。
あわてて一つにしてもらい、150円(*_*;恥ずかし…
その気恥ずかしさを理解するようにして
「美味しいからぜひ試してみてね」とにっこりいてくれた店主の女性が素敵な人だった
一口食べてびっくりだ。芯まで甘い。まさに完熟
それでいてさくっとした食感もしっかり。
地元で買うリンゴだからかな。
湯の幸せ。リンゴの幸せ。あったかい言葉をもらった幸せ💛
そうそう。町を散歩してたら数ヶ所に飲泉所があったね。おいしかった。
この温泉地の宿の多くは日帰り入浴客をとらないことが印象的だったね。
次回はどの宿に泊まろうかな。
ルートイン再訪の可能性も多いにあり(*^▽^*)