パブリックスぺ―スのセンスのよさが光る宿でした「陽日の郷 あづま館」(福島県・岳温泉)
玄関を入ると広々としたロビー
旅館というよりはホテルのような趣で
広々と設けた窓からは自然光が降り注いで
座り心地よさそうなイスも随所に配されて
さらにはコーヒー等のソフトドリンクサービスのある応接ルームがある
広い館内をつなぐ廊下には、磁器や宿の歴史を語る写真などが展示されています。
こうしたパブリックスペースをゆったり設けている宿って私的にはすごく寛ぎます。
中には結構な館内スペースがあっても
浴室と客室との往来しかできない宿ってありますから。
客室はごく普通の和室タイプですが
丹前のデザインが王朝風な感じで色も華やかで上品。
夕食のバイキングには通常よくある給食皿ではなく、木のお皿を使います。
盛り方の工夫がそのままセンスにあらわれるため
盛り付けがいがありますし、上手にもれると
給食皿とは違ったおいしさを感じさせる一皿が演出できます
(↑自分には無理だけど(^^ゞ)
バイキングとは別にまぐろやオクラ、サーモンなどをごちゃまぜにした瓶詰を
独り一品いただけて、これをごはんにかけて食べるのですが
彩りきれい。これもまたセンスのよさがうかがえます。
↓
あとは炭焼きの海老や、具沢山の芋煮汁などが印象的だったかな。
朝食は普通においしかったのでいろいろ食べちゃいました。
そして想像以上によかったのはお風呂です。
お湯はとにかく真っ白。牛乳のようにトロトロ状態。
広い内湯と、外に大小の露天があって
とくに小の露天がいい感じだった
二人はいるといっぱいになるくらいの小さな壺湯みたいなお湯だけど
一度つかるとなかなか出られなくなる気持ちよさと湯温でした。
ツレは逆に広い露天がよかったといってたから好みだけどね。
帰りの送迎バスの時間まで少しお散歩。
岳温泉はメイン通りとなるヒマラヤ通りを中心に温泉旅館や土産物屋があって
坂の上には温泉神社。
手水舎には菊の花が浮かべてありました。
坂を下ったつきあたりが鏡が池。
ほとりには伊東園ホテルがあって
ああこのロケーションなら一度は泊まってみたいと思いました。
途中には「岳の湯」と看板のある日帰り入浴施設らしき建物があって
この日は休館でしたが、湯治宿も兼ねた共同浴場として
地元の人にも愛されている施設のようです。今度こよ(泊まろ♪)
帰りの送迎バスに乗車すると玄関にスタイルのよい推定40代くらいの
美人な女性がでてきました。
「おい女将さんだぜ」と車内にいた宿泊客の人たちで言い始めていました。
なるほど…あの人が…
館内の内装やセンスのよさがなんとなくわかるような気がしました。
微笑みの少ない人ではありましたが、バスの発車時
手を振って見送ってくれました。
岳温泉。おもったよりずっといいお湯。そしていい雰囲気の温泉街。
再訪ありだなきっと。
そのときはこの宿リピート?それとも伊東園?あるいは…岳の湯??(^^ゞ